薬品保冷庫などの停電対策が可能な小型蓄電池ワクチン類や抗体医薬品等を守るための超低温フリーザーのバックアップ電源として
甚大化する自然災害への備え
蓄電池を用いたBCP対策
東日本大震災以降、大規模な自然災害に対する備えとして蓄電池の需要が増えています。災害時に速やかに業務継続計画(Business Continuity Plan/BCP)を実行するためにも最低限のインフラを確保しておく必要があり、非常用バックアップ電源として蓄電池を設置するケースが増えています。地震や台風などの自然災害、発電所や送電網の故障などで、停電はいつ起こるかわかりません。医療機関や研究施設などでは電気を使う設備が多く、災害などによる停電が起こってしまうと、あらゆる電子機器類が使用できなくなります。そのため非常用電源として蓄電池を設置するケースが増えています。蓄電池を備えることで、蓄えた電気でさまざまな電子機器に使用することができます。
停電があってはならない状況での対策
停電時でも必要な機器を稼働させる
電源の容量不足で抗体医薬品やワクチン保管用のフリーザーが電力不足に陥ってしまったり、予期せぬ停電で冷凍庫が停止してしまうなど、適切な保管温度を保てなかったことが原因で薬品を廃棄するケースが起こり得ます。ワクチンや薬品、試薬などの保管、大切な検体等を守るための保存機器、低温恒温水槽、フリーザー、薬品保冷庫など停電時でも動かしたい機器がある場合、非常用電源を備えておくことはとても重要です。
防災対応力の強化が急務
近年地震などの自然災害による広範囲・長時間の停電が発生する事例が増えています。更に今後も30年以内に震度6弱以上の大地震が高確率で発生すると想定されています。いつ発生するかわからない災害に対し、日頃からの適切な備えが求められています。再生医療における細胞のインキュベーターや、貴重なサンプルやワクチンや抗体、抗体医薬品等の保管に用いる冷凍庫・保冷庫の電源喪失リスクは非常に高いと考えられます。
停電で想定される問題
薬局における蓄電池を用いたBCP対策
薬局におけるBCP対策の一環として、蓄電池の導入は、停電や緊急時における電力供給の途絶を防ぐために非常に有効です。薬局では医療機器や調剤機器、冷蔵保存が必要な医薬品など、電力供給が不可欠な設備が多いため、小型蓄電池を備えることは事業継続において重要な役割を果たします。特に災害が多発する地域や停電リスクが高い場所では重要性が増します。
医薬品保存が困難に
- 停電により、薬品保冷庫が使えなくなると、冷蔵保存を必要とする抗体医薬品やワクチン、試薬などが使えなくなってしまいます。
検査機器が十分に使えない
- 検査中に停電した場合、使用しているあらゆる電子機器類が使用できなくなります。
ITシステムの使用ができない
- 調剤システムや電子カルテ、顧客管理システムなど、デジタル情報を扱うシステムが停電で停止してしまいます。
現況の把握ができない
- 停電により、通信機器(インターネット電話・スマートフォン/充電)が使えなくなり、職員の安否確認ができないなど、人員の確保状況の確認ができません。
災害時の停電対策に蓄電池
バックアップ対象機器接続イメージ
ワクチン/検体保管室
- 薬品保冷庫・冷凍庫・インキュベーター・ディープフリーザーなど
検査室/薬剤部
- 薬品保冷庫・インキュベーターパソコン・プリンターなど
調剤薬局
- 薬品保冷庫・電子薬歴システム・分包機・電子天秤など
電子薬歴システムや薬用冷蔵ショーケースなどのバックアップ電源として
災害時における調剤薬局の機能維持は、医薬品の安定供給、医療救護活動という点で、極めて重要となります。非常用小型蓄電池『LB0043PE4』は設置スペースや燃料備蓄を心配することなく、照明や通信機器、薬歴システム、調剤関連機器はもちろん、大きな突入電流が発生する薬用冷蔵ショーケースやフリーザー等の誘導負荷もバックアップ可能です。災害発生時には途切れることなく医薬品の安定供給を継続可能となります。
重要な医薬品やワクチン等を保管するバックアップとして
生殖補助医療における未受精卵や精子、再生医療における細胞のインキュベーターや、貴重なサンプルやタンパク、ワクチンや抗体等の保管に用いる保冷庫等の電源消失リスクは非常に高いと考えられます。非常用小型蓄電池『LB0043PE4』はコンパクトで頑丈な筐体設計と大径キャスターによる機動性、大きな突入電流が発生するメディカルフリーザー等の誘導負荷にも対応し、これら保管庫の電源確保を可能にします。
工事が不要な蓄電池がおすすめ
停電対策が必要だが、電源工事はできない場合には、工事が不要で動かせる蓄電池がおすすめです。必要なときに、必要な場所で蓄えた電気を使用できるというのが大きなメリットです。
大きな突入電流が発生する機器に対応できる蓄電池
超低温冷凍庫などのコンプレッサー駆動装置の突入電流は瞬間的に平常電力値の数倍〜10倍に達する場合があり、また長期の使用で突入電流が増加してしまう場合があります。誘導負荷に対応できる蓄電池を選ぶことが重要です。
蓄電池なら燃料が不要
災害などで被害を受けると復旧には一定の時間がかかります。蓄電池で非常用電源を確保しておくことで業務を進めることが可能になります。災害直後は道路の寸断、流通の乱れによる物資不足など孤立化の可能性があります。非常用発電機の場合、燃料を調達することが困難な場合が考えられ、長期間使い続けようとすると大量の燃料等を備蓄しなければいけません。その点、蓄電池は燃料がなくても稼働が可能で、非常用発電機のような大がかりなメンテナンスはないため、より導入しやすいといえます。
可搬型の非常用小型蓄電システム『LB0043PE4』
災害対策の機動的な非常用電源
▼抗体医薬品などを医療機関で保管する際に起こりうるリスク
- ○薬剤を常温で放置してしまった
- ○冷蔵庫内の温度が上がってしまった(ブレーカーが落ちた、自然災害による停電など)
▼工事不要の移動ができる非常用小型蓄電池
非常用小型蓄電池『LB0043PE4』は万が一の停電時にも、非常用電源・バックアップ電力の備えとしてあらゆる施設におけるBCP(事業継続計画)対応を可能にする可搬型の業務用小型蓄電池です。専任管理者や設置工事も不要でコンセントにさすだけ。取り扱いが簡単で安心。キャスター付きで容易に移動が可能。工事ができない場所にも設置が可能で、届いたその日から使えます。非常用自家発電設備を備えていない中小施設、クリニック、調剤薬局の設備のバックアップなどに最適です。
▼『LB0043PE4』なら突入電流の対応も万全
『LB0043PE4』は医療現場での使用を想定し、設計・開発されていますので、誘導負荷への対応も万全。高性能インバーターを搭載し、1,500Wの高出力で突入電流に対応。一瞬の大電力要求にもハングアップしない優れた突入電流対策。薬品保冷庫や超低温フリーザーなどのコンプレッサー駆動装置の誘導負荷が生じる装置に対応した設計となっています。
▼柔軟に移動できる小型蓄電池
地震などによる災害時には、仮に非常用発電機があっても、建物内の配線が断線する等、必ずしも想定通りに給電できるとは限りません。『LB0043PE4』は幅400mm×高さ593mm×奥行650mm(キャスターを含む)と、本体サイズが小さく、室内でも気軽に置けてキャスター付きで移動もスムーズ。緊急時の非常用電源として、柔軟で機動的な対応が可能となります。操作が簡単で、電力を供給したい機器をピンポイントでバックアップできます。
▼一般社団法人防災安全協会「防災製品等推奨品」認証
「防災製品等推奨品」とは、一般社団法人防災安全協会が防災分野において有益な活用が可能で安全性、機能性、利便性に寄与する製品として認証する制度であり、防災製品等推奨品審査会による厳正な審査によって認証されます。『LB0043PE4』は防災必要性・安全性・機能性において、審査会での評点をクリアし、認証されました。停電や災害時にも電源が確保でき、さまざまな電化製品の使用を可能にすることから、「災害時における安全性、機能性、利便性に寄与する製品である」と審査会で評価されました。
豊富な導入事例
▷ 新型コロナウイルスのワクチンを保管する超低温冷凍庫の停電対策用途で、約270ヶ所の自治体・医療機関に導入されています。
温度管理が必要な薬用冷蔵ショーケースの電源確保
以前、台風被害にあった経験から、支店倉庫に温度管理が必要な薬用冷蔵ショーケースの停電対策として購入させていただきました。今回で3台目の小型蓄電システム導入となります。適度な寸法で移動もできますので取り扱いが非常に楽です。ワクチンを廃棄しないよう、事前にリスクヘッジを図っています。今では業務に欠かせないものと考えています。実際に停電した際の電源供給が不安でしたが、接続確認などを調べていただき、CONNEXX SYSTEMS社からの丁寧な対応が決め手となりました。
地域に役立つ薬局を目指して蓄電池を用いたBCP対策
地域に役立つ薬局・社会から信用される企業を目指すべく、非常用電源を確保し、災害やパンデミック等、いかなる状況下においても可能な限り、医薬品及び医療サービスを提供するため、蓄電池導入を決めました。薬品保冷庫を長時間バックアップできることや、停電発生時は自動的に蓄電電力の供給に切り替わるところ、調剤薬局・在宅医療向けの導入事例が多いことなどから、安心して使える非常用小型蓄電システムであると判断したからです。
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導入場所 |
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研究機関、検査機関、医療施設、クリニック、小児科病院、調剤薬局など |
もっと長く電力供給が必要な場合は…
大容量・コンパクトな産業用蓄電システムがおすすめ。停電時、パソコンからエレベーターまで、幅広い電力バックアップが可能です。産業用蓄電システムで防災の備えを実現します。